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英語の多読でHappy Reading! 簡単な洋書からレベルを上げていって、100万語を読むことを目指します。
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0689714335The Cat Who Went to Heaven
Elizabeth Jane Coatsworth Lynd Ward Jael
Aladdin Paperbacks 1990-11-30

by G-Tools


The Cat Who Went to Heaven(Elizabeth Jane Coatsworth)
シリーズ名:Newbery Medal Winners(1931)
YL:3.6
総語数:9525語
累計語数:671361語

The Cat Who Went to Heaven(極楽にいった猫)』を読む。

昔々の日本、貧しい絵師の家にお手伝いさんが三毛猫を連れてきました。絵師はその猫に"Good Fortune"と名づけて飼うことにします。しばらくして絵師は寺から涅槃図を描いてほしいと頼まれます。涅槃図とは釈迦の入滅を描いた絵で、そこには釈迦の死を悼むさまざまな動物が描かれています。ただ一つ猫だけは涅槃図に描かれることはありません。"Good Fortune"は絵師のそばに座り、涅槃図が描かれていくのを見ています。その姿はまるで「自分もその絵に描いてほしい」といっているかのようでした。という内容。

1931年のニューベリー賞受賞作品。古い日本を舞台にしたお話で、著者のコーツワースは来日したこともあって、しっかりとした日本が描かれている。というか、作中に取り上げられている日本民話や仏教説話が日本人も忘れているような話も採集されている。そもそも涅槃図に猫が描かれていないという話すら知らなかったです。
ただ表紙イラストや挿絵はちょっとどこの国やらというところもあるなあ。髪型や着物の形が変だったり、畳の上でも草履を履いている挿絵があったり。それと丁寧な日本を描写をするためなのか、"little cakes filled with sweet bean jelly(甘い豆のゼリーが詰まった小さな菓子=饅頭)"といった回りくどい英語があって笑ってしまう。他にも、"cushion"とあったら座布団のこと、"mat"とあったら畳のことだなと読んでいる。そもそも猫の名前の"Good Fortune(幸運)"も日本語では「フク」とかいったあたりだろうし。
それ以外の英語もそれほど難しいところもない。ただ絵師が涅槃図を描いている場面と、動物となった釈迦の前世を語る仏教説話とが、さまざまに交差してくるお話なので、ストーリーを読み取るにはちょっと複雑な構成になっていた。
絵師は三日間の間、王子ゴータマ・シッダールタであった釈迦が出家し悟りを開くという釈迦の人生に思いをはせて、それから涅槃図に取り掛かる。さらに涅槃図に動物を一頭描いていくたびに、その動物にまつわる仏教説話が語られていく。そういったさまざまな仏教説話が集まって、この作品自体が一つの涅槃図となっているんだなあと思った。

日本語訳が『極楽にいった猫』というタイトルで出版されている。短いけどいいお話だったのでこちらもあわせて読むつもり。

4860290631極楽にいった猫
エリザベス コーツワース Elizabeth Coatsworth 古屋 美登里
清流出版 2003-12

by G-Tools
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0553157248Encyclopedia Brown: Boy Detective (Encyclopedia Brown)
Donald J. Sobol Leonard W. Shortall
Skylark 1985-04-01

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Encyclopedia Brown: Boy Detective(Donald J. Sobol)
シリーズ名:Encyclopedia Brown
YL:3.5
総語数:17434語
累計語数:661836語

Encyclopedia Brown: Boy Detective』を読む。

博学で頭がまわることから、Leroy Brownはみんなに"Encyclopedia(百科事典)"とよばれて、警察署長のLeroyの父親が捜査している難事件の解決に知恵を貸してきました。5年生の夏休み、Leroyは自分の探偵社"Brown Detective Agency"を開業します。そして大小さまざまの事件がLeroyのもとに飛び込んできます。いくつかの手がかりからLeroyが推理した結論とは…。という内容。

「Encyclopedia Brown」シリーズの1冊目。1冊の中に10の事件が書かれていて、一つの事件は10ページ弱。事件の詳細のなかに手がかりが隠されていて、Leroyが「謎は全て解けた」となるところで本文は終わり、巻末に解答が書かれているというスタイル。そのため1話ずつ推理パズルのように気軽に読める。ちなみに著者のD.ソボルは大人向けに「2分間ミステリ」シリーズも書いている。
それぞれの推理はそんなに難しくないものの、飛ばし読みしていると手がかりを見落とすものもあって、丁寧に読まないといけない。ということで、推理小説は多読教材には持ってこい。逆に巻末の解答も英語なので、うっかり次の事件の結果を先に読むこともないし。楽しんで英語の本を読むことができる。
Leroyは"Encyclopedia(百科事典)"とよばれているものの、あまり百科事典的知識が文中に書かれてなかった。冒頭に「スイスにある"A"で始まる3文字の川は」という質問にLeroyが即答するシーンがあって、これで普通の男の子とはちょっと違うぞというところを見せているだけ。それと南北戦争で使われた剣の真偽を問う事件で南北戦争の歴史について触れているくらいか。
そんな"Encyclopedia(百科事典)"なLeroyだけど、事件現場に連れてってほしいと警察署長の父親に"Can I go with you?(一緒に行っていい?)"と聞くと、母親に"May I go with you?(一緒に行ってもいいですか?)"というように訂正させられたりしている。また"Can I have another piece of pie?(もう一切れパイをもらっていい?)"と聞くLeroyに、母親が"You may have another piece of pie.(食べてもいいですよ)"とため息まじりに答えるシーンもある。人に頼む時には"Can I ~?"でなくて、もっと丁寧な表現の"May I ~?"といいなさいということなのだが、こういった助動詞の"can"と"may"の使い分けがLeroyの母親の言葉からわかる。
それとおもしろかった表現に、"I'll be as quiet as a cat at a dog show.(ドッグショーの猫のように静かにしているよ)"というのがあった。日本語にも「借りてきた猫」という表現があるけど、そんなようなものかな。
0763612316Judy Moody was in a mood. Not a good mood. A bad mood. (Judy Moody)
Megan McDonald Peter H. Reynolds
Candlewick Pr 2002-08

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Judy Moody was in a mood. Not a good mood. A bad mood.(Megan McDonald)
シリーズ名:Judy Moody
YL:3.5
総語数:11083語
累計語数:621029語

Judy Moody was in a mood. Not a good mood. A bad mood.』を読む。

Judy Moodyは気分屋の女の子。3年生になる夏休み明けの新学期、担任のTodd先生は"Me College"という自己紹介のコラージュを作る課題をみんなに出します。Judyは友達のRockyやFrank、弟のStinkたちといろいろな経験をしていきながら"Me College"を作っていきます。果たしてどんな"Me College"ができるのでしょうか。という内容。

「Judy Moody」シリーズの1冊目。152ページと今までに読んできた本と比べるとかなり厚めの本だが、イラストがあちこちに入っているのと、テンポがよい話なのでかなり楽しく読める。ただ英語としては、かなりくだけた表現が多くて、今まで読んできた本とはちょっと違うような印象。
おもしろいなと思ったのは、ハイフンを使って単語をどんどんつないでいくというのもの。"the hand-delivared-by-Frank-Pearl birthday invitation(Frank Pearlが手渡しした誕生日の招待状)"や"sold-dirt-for-moon-dust brother(月の塵でできたほこりを売った弟)"といったような感じ。ハイフンを使った造語法があるのは知っていたけど、こんな感じになるのか。
「多聴多読マガジン」での本の紹介には、Judyは何かあると"ROAR!"と叫ぶと書かれている。確かに"ROAR!"と叫ぶシーンも多いんだけれど、それよりも"rare"というシーンが多かった。ここの"rare"は「素敵」とか「かっこいい」とかといった意味。それと"same-same(いっしょ)"というのも好きみたい。
こんな感じでいろいろな"rare"な会話文がでてくるけど、読んでみると何となく意味がわかってくるので、辞書なしでがんばってみる価値はある。というか、辞書の語義でなくて、もっとフィーリングで感じながらでないと読めないかもしれない。
最後にできあがったJudyの"Me College"はなかなかの大作。見開きで"Me College"の作品が載っている(モノクロなのが残念)ので、このイラストはあのシーンで出てきたと本文を読み返してみてもおもしろいかも。
0679881689The Absent Author (A to Z Mysteries)
Ron Roy John Steven Gurney
Alfred a Knopf 1997-09

by G-Tools


The Absent Author(Ron Roy)
シリーズ名:A to Z Mysteries
YL:3.0
総語数:8517語
累計語数:609946語

The Absent Author』を読む。

Dink、Josh、Ruth Roseの住む小さな町Green Lawnに、Dinkが一番好きなミステリー作家のWallis Walleceがサイン会にくることになりました。しかもそれはDinkが出した手紙に応えてのことだったのです。ところが時間になってもサイン会の会場にWallisは現れません。Wallisからの返事の「誘拐」という文字に気づいたDinkたちは、空港からのWallisの足取りを追いかけます。はたしてWallisは見つかるのでしょうか。という内容。

「A to Z Mysteries」シリーズの1冊目。このシリーズは『The Absent Author』『The Bald Bandit』『The Canary Caper』というように頭文字を揃えたタイトルが特徴となっている。で、この物語の中の作家Wallis Walleceが書いている本も、『The Poison Pond』『The Riddle in the River』などのように頭文字が揃っている。そういえばWallis WalleceもイニシャルがW.W.だな。
今まで読んできた少年探偵ものが、ハムスター探しなどの子供たちの身近な事件だったのに比べ、この話はミステリー作家が誘拐されるという大事件となっている。しかもDinkたちは町中を走り回り、タクシーの運転手やホテルの支配人などの大人相手に聞き込みもしている本格的なもの。ちなみに冒頭にはGreen Lawnの地図もあって、これを見ながらDinkたちがどこに行ったかわかるようになっている。
誘拐犯人が誰かは読んでいてすぐにわかったものの、謎解きシーンでは見逃していた伏線がいろいろと語られていて、そういえば確かにそうだったなと読み返してしまった。動機とかもよく考えられており、なかなか密度の濃い内容。
読み出していけば英語としてはそんなに難しいことはないのだが、冒頭のDinkとJoshの会話の"anything"の意味が結局わからずじまい。もしかしたら読めないかなと思ったけど、そこを過ぎて話が動き出したら何とか読めるようになった。でも"anything"って何のことだったんだろ。
他にひっかかるところといえば、タクシー運転手のMaureenが話す英語が"kinda(kind of)"といったような口語的表現を使っているところ。これくらいなら流れで読めないことはないけど、この手の口語的表現は初めて。ようやくこういった表現もでてきたなという感じ。
4896844971宝島 (洋販ラダーシリーズ LEVEL 3)
R.L.スティーヴンスン
アイビーシーパブリッシング 2007-05

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Treasure Island(R.L.Stevenson)
シリーズ名:洋販ラダー LEVEL 3
YL:3.0?
総語数:17140語
累計語数:581329語

Treasure Island(宝島)』を読む。

船乗りのBilly Bonesが、宿屋"Admiral Benbow(ベンボー提督亭)"にやってきます。しばらくしてBillyは亡くなり、Billyの持ち物から財宝の地図が発見されます。それを見つけた"Admiral Benbow"のJim Hawkins少年、地主のSquire Trelawney、医者のDr. LiveseyはHispaniola号に乗って宝島を目指します。さらにその船には片足のコックのJohn Silverが乗っていて…。という内容。

今回はかなり難しかった。登場人物が多かったからかなあ。洋版ラダーは巻頭に人物紹介があるものの、この話は財宝を狙ってさまざまな人物が仲間になったり裏切ったりという展開。人間関係がややこしい。
ということでなんとか読み終えたものの。理解度でいうと半分も読みこなせていないんじゃないかなあ。なんかそういう感じ。
洋版ラダーのLEVEL 3なので1600語レベルなのだが、特に今回は海賊ものということもあって、海洋関係の単語ではレベル外かもというような単語も出てくる。巻末のWORD LISTにはそういう単語の意味も掲載されているのだが、なかなか馴染みのない単語は何回出てきても覚えられなくて苦労した。
けっこうさんざんな結果に終わってしまったけど、いったん日本語訳でストーリーの流れをつかんでみると案外とすらすらと読めてしまう。やっぱり読解力不足なのかな。
とりあえず力をつけるためにもう一度再読だな。
4896844092ロビンソン・クルーソー (洋販ラダーシリーズ)
ダニエル デフォー Daniel Defoe
アイビーシーパブリッシング 2006-11

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Robinson Crusoe(Daniel Defoe)
シリーズ名:洋販ラダー LEVEL 3
YL:3.0?
総語数:15800語
累計語数:564189語

Robinson Crusoe(ロビンソン・クルーソー)』を読む。

英国ヨーク出身のRobinson Crusoeは、堅実に生きよという父親の教えに反して、船乗りになって海に出ることを望みます。そうして海に出たRobinsonですが、海賊に襲われて奴隷になったと思えば、今度はブラジルで農園を経営したりします。ある時、乗っていた船が難破して、Robinsonは無人島にひとり流されてしまいます。そこでRobinsonは無人島での自給自足の生活をはじめます。そして十数年たったある日、Robinsonは砂浜で人間の足跡を見つけます。他にもこの島に人がいたのでしょうか…。という内容。

久しぶりの洋販ラダー。LEVEL 3は1600語使用、TOEIC400点/英検準2級以上とのこと。 でもGRと比べてみるとやっぱり洋版ラダーはなんとなく英語の教科書ぽく感じる。もしかしたら気のせいかもしれないけど、なんとなく文法的に丁寧に書かれているといった印象。
難破船から生きるために必要な生活資材を持ち出せたとはいえ、Robinsonは無人島生活を楽しんでいるという様子。家具作りにこってみたり、陶芸とか始めたり。なんかあまり悲惨な生活という感じでない。銃や火薬、聖書なども持ってきているのでまったくの原始生活でもないし。
で、島の生活が始まるとRobinsonはまずカレンダー(ナイフで刻み目を入れて日を数える)を作るのだが、それと同時に船から持ってきたペンと紙で日記を書き始めている。いくつかの章はこの日記形式で書かれている。英語日記の例文として読んでみてもおもしろいかもしれない。1年を過ぎたところでインクがなくなってしまって、日記をつけるのはそこで終わるが、それからも島での暮らしぶりが事細かに書かれている。
後半になってFridayなどの登場人物が増えてからはストーリーもにぎやかになるのだが、それまでの無人島一人暮らし日記のほうがおもしろい。
最初は信仰心があまりなかったRobinsonが、病気になった時に「船の積荷や島の恵みを与えられていることに感謝しなかった」ということに気づき、そこから信仰心を深めていき、日に三度は聖書を読むというように変わっていく。そういったキリスト教信仰のエピソードがある。また、食人(実際には南米には食人の風習はないが)をする原住民とヨーロッパ人のRobinsonとの倫理観の違いや、同じく原住民であるFridayとRobinsonの交流を描いた話でもある。
だけど、そんなことよりもこの小説は、こんなもの作った、あんなもの見つけたという「それにしてもこのオヤジ、ノリノリである」展開を楽しむお話なんだと思う。
0582427010The Count of Monte Cristo (Penguin Readers, Level 3)
Alexandre Dumas Karen Holmes
Prentice Hall College Div 2001-01-22

by G-Tools


The Count of Monte Cristo(Alexandre Dumas)
シリーズ名:Penguin Reader Level 3(PGR3)
YL:3.2
総語数:13000語
累計語数:548389語

The Count of Monte Cristo(モンテ・クリスト伯)』を読む。

地中海の船乗りEdmond Dantesは、船乗り仲間のDanglarsと隣人のCaderousseに「エルバ島に流されたナポレオンを救出しようとしている」という虚偽の密告をされてしまいます。さらにDantesの持っていた手紙の宛先が判事Villefortの父親のNoirtierだったため、連座を恐れたVillefortによってChateau d'If(シャトー・ディフ、イフ城)に投獄されてしまいます。無実の罪で囚人となったDantesですが、Chateau d'Ifの中で隣室の囚人Fariaと出会い、FariaからMonte Cristo島に隠されている財宝の話を聞くのですが…。という内容。

日本では「巌窟王」というタイトルもついているデュマの「モンテ・クリスト伯」。原作はかなりの長編小説だけど、Retold版では財宝を掘り当ててモンテ・クリスト伯爵となったDantesがマルセイユに帰ってくるところまで。本来はそこからDantesの復讐劇がはじまるのだが、あっさりと3行くらいで片付けられていた。
とはいってもかなり丁寧に描写しているところもある。特に財宝を見つけるシーンでは、大きな岩を動かしたり、地下室の扉を斧で壊したりという描写だけでなく、ちょっと休憩してはもうひとがんばりするなんて描写もある。脱獄シーンなどもDantesの心理描写がうまく描けていて、なかなか緊迫感のある展開。
ただ冒頭が読むのがきつかった。登場人物がいきなり何人も出てくるので、誰が誰やら最初のうちはわからずじまい。そのうえフランス人の名前は覚えにくいし。Penguin Readersのほかの本もだが、人物表がほしい。で、Dantesが投獄されたあたりで、ようやく話が飲み込めてきた。そこからはおもしろかっただけに、前半はちょっと残念。上記のとおり復讐劇は端折っているわけだから、Retold版ではもっとストーリーを単純にしてもよかったかも。
でも岩波文庫なら全7巻はある長編小説をPGR3の45ページ、13000語でまとめるために後半部をばっさりと切ったというのはかなり思い切った編集だと思う。おかげでずいぶんと楽しく読むことができた。
058241671XMy Fair Lady (Penguin Readers: Level 3)
Alan Jay Lerner
Longman 1999-11-05

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My Fair Lady(Alan Jay Lerner)
シリーズ名:Penguin Readers Level 3(PGR3)
YL:3.2
総語数:8400語
累計語数:535389語

My Fair Lady(マイ・フェア・レディ)』を読む。

言語学者のProfesser Higginsは、ロンドンの街頭で花売りをしていたEliza Doolittleと出会います。強いロンドン訛りのあるElizaでしたが、Higginsは彼女の訛りを矯正して、美しい発音の英語を話せるようにしてみようとします。そして見事に発音を矯正できたElizaは、アスコット競馬場や大使館での舞踏会に出かけて社交界デビューします。成功を喜ぶHigginsでしたが、そんなHigginsの態度にElizaは腹を立てて…。という内容。

オードリー・ヘップバーン主演の映画「マイ・フェア・レディ」のノベライズで、モノクロ写真ながら映画の一場面も挿絵となっている。
ミュージカル映画なので、作中で歌われた歌もいくつか収録されていた。地の文でストーリーが進んでいたところで、いきなり役者が歌いだすとイタリックの歌詞で書かれるので、そのへんがミュージカル映画っぽい。歌詞は原詩のままなので、PGR3の1200語の範囲外になるような単語もいくつかあり巻末に註が入っている。
ただストーリーの鍵となるElizaの発音についての表現がほとんどなかった。ロンドン訛り(本文では"Cockney"ではなく"London accent"となっている)では、/ei/の発音が/ai/となったり、語頭の/h/音が省略されたりするのだが、ただ"her strong London accent"とあるだけ。
ということで、"The rain in Spain stays mainly in the plain(スペインの雨は主に平野に降る)"を言えても何がすごいかわからない。いや、もちろん「ライン」と言っていた"rain"の発音を正しく「レイン」と言えるようにしようとしたことは知っている。だけど本文にはそれについてが書かれていなかったのが残念。
ちなみにアスコット競馬場のシーンでも"Come on, Dover! Move your fat behind!"と映画の台詞に比べればまだまだ上品な表現。このへんもRetold版だと何が問題だったのかわかりにくいかな。
という感じで、英語の発音がストーリーに大きくかかわってくる「My Fair Lady」ではあるが、英語のテキストであるPenguin Readersとしては今ひとつな印象かな。とはいえ、映画などでなじみのあるストーリーではあるので、映画のファンの人は英語で読んでみるというのはいいかも。
0582416868How to Be an Alien (Penguin Reading Lab, Level 3)
George Mikes
Prentice Hall College Div 2000-02-15

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How to Be an Alien(George Mikes)
シリーズ名:Penguin Readers Level 3(PGR3)
YL:3.2
総語数:6400語
累計語数:526989語

How to Be an Alien』を読む。

天気はイングランドでは最も重要な話題です。ヨーロッパでは「彼は天気の話をするような男だ」といえば退屈な人のことをさしますが、ここイングランドでは天気というのは興味深く刺激的な話題であり、あなたは天気について話すのが上手くなくてはいけません。(第3章「天気」より)
というように、ハンガリーの出身の著者からの視点で、英国(とりわけイングランド)のいろいろな奇妙なところ、おもしろいところを紹介していく本。という内容。

日本でもよくある「ここが変だよ英国人」といった内容の本ではある。ということで、こういうふうに言われるのはどこの国も同じだなあ、と思って読んでいた。日本はどちらかといえば同じ島国である点において、ヨーロッパ(大陸)よりも英国に似ているところがあって、上記の天気の話題など英国のほうが普通なのではと思ってしまう点もいくつかあったりする。とはいえ、そう感じるのはいくつかの点だけで、やっぱりこの本に出てくる英国はちょっと特異で奇妙な国として書かれているのだけど。
ただかなり読むのが大変な本だった。難易度ではYL:3.2、PGR3なんだけど、英国の文化風習に通じていないと読むのが難しいのかもしれない。なんか英文は読めるんだけど、いったい何を言っているのだろうという点がいくつもあった。ちょっと禅問答な気分。ということで、あまりすっきりとした読後感ではなかったり。
前書きに、この本を英国で出版するにあたって、"This book is going to make the English angry!(この本は英国人を怒らせることになるぞ)"といきまいていた著者が、英国人の"quite amusing(とってもおもしろい)"という反応に残念(unhappy)に思ってしまったというエピソードが紹介されている。このエピソード自体がおもしろいんだけど、やっぱりこの本を楽しめるのは英国人だけなのかもしれない。
もう一つ、前書きにあったエピソードから。"My mother does not want me to marry a foreigner.(母は僕に外国人とは結婚してほしくないらしい)"といった著者に対して、彼女は"Me, a foreigner? What a funny thing to say. I'm English. You are the foreigner!(私が外国人ですって。何を言うの。私は英国人で、外国人はあなたのほうよ)"と答える。著者がびっくりして"Am I a foreigner in Budapest, too?(僕の母国、ハンガリーのブダペストでも僕は外国人かい)"と聞くと、"Everewhare, If it's true that you're an alien in England, it's also true in Hungary and North Borneo and Venezuela and everywhare.(どこにいてもよ。イングランドで外国人なら、ハンガリーでも北ボルネオでもベネズエラでもどこにいても外国人よ)"と彼女は答える。
この「ハンガリーにいてもハンガリー人は外国人」という英国人の考え方や、こう言われた著者のが心情がわからないとこの本は理解できないのかも。この本にはそういった英国にいながら本当の英国人になりきれない著者の疎外感がよく出ていた。
0064402053Sarah, Plain and Tall (Sarah, Plain and Tall Saga)
Patricia MacLachlan
Trophy Pr 1987-09

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Sarah, Plain and Tall(Patricia MacLachlan)
シリーズ名:Sarah, Plain and Tall Saga
YL:3.5
総語数:8251語
累計語数:520589語

Sarah, Plain and Tall(のっぽのサラ)』を読む。

AnnaとCalebの姉弟は父親と3人でアメリカ中西部のPrairieに住んでいます。姉弟の母親はCalebが生まれた時になくなっていたのですが、新しいお母さんを迎えようと彼らの父親は新聞に広告を出しました。その広告を見て東海岸のメイン州からSarahがやってきます。Sarahは大好きな海と離れてしまって悲しみますが、それでもSarahは中西部の暮らしになじんでいこうとします。Sarahは彼らの母親となることができるのでしょうか。

「Sarah, Plain and Tall Saga」の1作目。"Plain"は「平凡な」という語義だけど、ここでは「美人でない」の婉曲表現。日本語訳では『のっぽのサラ』という書名で出版されている。
ストーリーは姉のAnnaの一人称で語られている。これが誰の一人称なのかわからなくて最初はちょっと引っかかってしまった。誰のことかわかっちゃえば楽なんだけど、どうも初読だと飲み込みが悪いなあ。
英語としては、文法は難しくはないのだが、動植物の名前や農場の言葉でわからない単語とかが多くでてきた。まあ辞書なしでも読めないことはないんだけど、ここは逆に辞書で動植物の名前を調べて確認していったほうが、中西部の植生とかわかっておもしろいかもしれない。
それとこっちは辞書でもわからない言葉で、Sarahが歌った歌に"Sumer Is Icumen in"というのがあった。いろいろ調べてみたら、13世紀ころのイングランドでつくられた「夏は来たりぬ」という歌らしい。やっぱりわからない単語はわからないなりに辞書やWebでいろいろ調べてみるというのもいいかも。
もう一つ変わった単語では"Ayuh"というのがある。メイン州の方言で"Yes"ということだそうだ。こちらは本文の中で、"Ayuh"と言ったSarahに、Calebが"What does 'Ayuh' mean?('Ayuh'ってどういう意味?)"と聞き、Sarahが"In Maine it means yes.(メイン州では'yes'っていうことよ)"と答えるいきさつがある。この"Ayuh"って単語が気にいったのか、家族はそのあと何度も"Ayuh"と言う。で、結末のほうでこの"Ayuh"がもう一度うまく使われているのもよかった。
ストーリーとしては素直な展開なんだけど、Sarahをはじめ家族たちの心情の変化と開拓時代の中西部の風景がうまく書けていて、なかなかよいお話。

巻末には続編の『Skylark』『Caleb's Story』『More Perfect Than The Moon』の冒頭がそれぞれ5ページずつ収録されていた。
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詳しくは「めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法」のサイトをご覧ください。

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ハンドル名:みっち
自己紹介:
2007年5月から多読をスタートしました。
まだまだ多読初心者だけど100万語目指してがんばります。
読んだ英語の本のあらすじ、感想、英語で気づいた点などをメモがわりに書いていきます。
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