英語の多読でHappy Reading! 簡単な洋書からレベルを上げていって、100万語を読むことを目指します。
Gone with the Wind (Penguin Readers: Level 4 Pert 2) Margaret Mitchell Penguin 1999-12-07 by G-Tools |
Gone with the Wind (Pert 2)(Margaret Mitchell)
シリーズ名:Penguin Readers Level 4(PGR4)
YL:4.0
総語数:15000語
累計語数:723061語
『Gone with the Wind (Pert 2)(風と共に去りぬ)』を読む。
南北戦争が終わりタラに帰ってきたScarlett O'Haraでしたが、戦争で農場は荒れてしまい、税金を払うのにも困ってしまいます。そこでScarlettは妹Suellenの婚約者であったFrank Kennedyと結婚し、当面の資金を用立てます。しかし治安の悪いアトランタでFrankは射殺されてしまいます。再び未亡人となったScarlettの前に、またしてもRhett Butlerが現れるのですが…。という内容。
「風と共に去りぬ」の後編。前編から続けて読んでいると、登場人物が親しみがあるので読みやすい。そのままの流れでさらさらと読めた。
ただストーリーはともかく、舞台が南北戦争直後の混乱期なので、ちょっと時代背景がわかりにくいかも。"Ku Klux Klan(クー・クラックス・クラン)"とかの話が出てきたり、"carpetbagger(カーペットバッガー)"とかあまり見かけない単語も登場したり。ちなみに"carpetbagger"には脚注がつけられており、"a Northern white person who earned money from the building-up of the South during the time immediately after the American Civil War.(南北戦争の直後に南部の再建によってお金を稼いだ北部の白人)"とある。このあたりの歴史は前に『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』で読んでいたので、なんとなく覚えていた。こういったふうに前に読んだ本の知識が役立つのはうれしい。
物語の最後のほうに出てくるRhett Butlerの台詞の"Frankly, my dear, I don't give a damn.(知らないね、勝手にするがいい)"が、米映画協会の選ぶ映画の名台詞の1位になったそうだけど、Retold版では"My dear, I don't care what you do.(君が何をしようと構わない)"と少し平たい表現になっていた。それとScarlettの最後の台詞の"After all, tomorrow is another day.(結局、明日は別の日なのだから)"も"Because tomorrow is another day.(なぜなら明日は別の日なのだから)"となっている。ここも文脈からすると"Because"なんだけど、もともとの"After all"のままでよかったんじゃないかな。
なんかこのへんがRetold版の限界なのかも。もっと英語力があれば、原作を読んだり、映画を字幕無しで見たりできるんだろうけど、今はまだまだ無理。いつかそういうのにもチャレンジできればいいんだが。
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Gone with the Wind (Penguin Readers: Level 4 Pert 1) Margaret Mitchell John Escott Penguin 1999-12-07 by G-Tools |
Gone with the Wind (Pert 1)(Margaret Mitchell)
シリーズ名:Penguin Readers Level 4(PGR4)
YL:4.0
総語数:14000語
累計語数:708061語
『Gone with the Wind (Pert 1)(風と共に去りぬ)』を読む。
まもなく南北戦争が始まろうとしているアメリカ南部、タラの農場の娘のScarlett O'Haraは、愛していたAshley Wilkesが彼の従妹のMelanieと結婚することを知ります。そこでScarlettはMelanieの兄のCharlesと結婚するのですが、まもなくCharlesは腸チフスで亡くなってしまいます。未亡人となったScarlettの前に戦争で一儲けしたCaptain Rhett Butlerが現れるのですが…。という内容。
「風と共に去りぬ」はさまざまな恋愛劇がからんでくるお話ということで、登場人物も多くストーリーも複雑。ただ今回は読む前に、あらかじめ登場人物一覧や大まかなストーリーをおさらいしていたので、なんとか読み切れた。
ストーリーさえわかれば、英語としてはYL:4.0だけどそれほど難しくない。"typhoid(腸チフス)"とかがわからなかったくらい。特に語義の説明もなく"Charles died from typhoid.(Charlesは腸チフスで亡くなった)"とあるだけ。まあ単語の意味がわからなくても、何らかの死因だというのはわかるんだけど。
南北戦争のころの南部の話なので、タラの農場で働く黒人奴隷が何人か出てくる。で、その黒人奴隷の台詞なのだが、"an'(and)"や"~in'(~ing)"のように子音を省略した単語がよく使われていた。南部訛りなのか黒人奴隷言葉を表したものかはわからないのだが、たいていは推測のつく単語ばかりなので、全く読めないということはない。といっても本当の南部訛りはもっとすごいんだろうけど。あと南部訛りといえば"ain't"もよく使われて、こちらは"aren't or isn't or haven't in Southern American English.(アメリカ南部の英語でaren't/isn't/haven'tの意味)"と脚注がある。
もう一つ黒人奴隷の台詞で気になる英語に、既に結婚しているScarlettを"Miss Scarlett"、さらにScarlettの母親のEllenも"Miss Ellen"と、"Miss"の敬称で呼ぶところがあった。本来、既婚女性の敬称は、例えばCharles Hamiltonと結婚したScarlettは、"Mrs. Charles Hamilton"と夫の名前に"Mrs."がついたものとなり、作中でも白人たちはそう呼んでいる。おそらく黒人奴隷が"Miss Scarlett"と呼ぶのは、結婚しても「スカーレットお嬢さま」といった親しみをこめた敬称なのだろうな。
「風と共に去りぬ」は長編なので、Penguin ReadersのRetold版でも2分冊に分かれている。ちなみに前編は、南北戦争が終わり、北軍に捕らわれていたAshleyがタラに帰ってくるところまでとなっていた。後編の感想はまた別エントリで。
この本で70万語突破。今はYLが3~4のあたりをうろうろしているけど、同じYLでも本によって読みやすい本と読みづらい本があるなあ。どうやら緊迫感があってテンポのいい本がどんどん流れにのって読めるので読みやすいみたい。例えば、この「風と共に去りぬ」の中でも、Melanieのお産のためにScarlettが医者を探すシーンや、その後のアトランタ脱出のシーンなどがテンポよく読めてよかったなと思う。
The Godfather (Penguin Readers: Level 4) Mario Puzo Penguin 1999-11-26 by G-Tools |
The Godfather(Mario Puzo)
シリーズ名:Penguin Readers Level 4(PGR4)
YL:4.0
総語数:14000語
累計語数:694061語
『The Godfather(ゴッドファーザー)』を読む。
Don Vito Corleoneはニューヨークのマフィアのファミリーの首領で、ゴッドファーザーとして君臨していました。しかし彼の息子のMichaelはそんなファミリーから離れ、恋人のKayとともに普通の生活をしようとします。ところが別のマフィアのファミリー間の抗争でDon Corleoneが銃撃されて重傷をおってしまいます。そこからMichaelとKayはマフィアの世界へと入っていくことになります。という内容。
フランシス・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」のノベライズ。でも映画のほうは未見。
冒頭にDon Corleoneの娘、Constanzia(Connie)の結婚式の場面から始まって、そこでファミリーの構成をはじめ登場人物の紹介がなされている。今回は登場人物が多そうなので、メモを取りながら読んでみたんだけど、その後もあちこちで登場人物が増えてくるので読むのが大変。さらにイタリア系の名前が多いから覚えにくいし。
ということで、なんかストーリーとかもうまく理解できなかった。それと映画と同じように各シーンを分けているせいか、それぞれの章の中でも、◆記号で場面転換しているところが多い。短いカットでは2行しかない段落もあるし。なかなか場面が想像しづらい。映画のノベライズなので先に映画を見てからのほうがよかったのかもしれない。
登場人物の名前もイタリア系が多いのだが、ファミリーの一員のTom Haganを説明するのに"consigliori"という単語が出てくる。イタリックとなっているので英語でないのはわかるのだが、本文中でも"consigliori"といったMichaelに、Kayが"What's that?(それって何?)"と聞き返し、Michaelが"My father's chief advisor. Very important to the family.(父のチーフアドバイザーさ。ファミリーにとっても重要な人物だ)"と説明するシーンがある。
他にもConnieの子供の洗礼式で、神父が"In nomine Patris, et Filii, et Spiritus Sancti.(父と子と聖霊の御名において)"と唱えるシーンが出てくる。ここも英語ではなくてラテン語で書かれている。そろそろこういった英語以外の知識も必要か。
でもやっぱりノベライズ作品のGRはその映画のファンでないとちょっと読みにくいな。
かもめのジョナサン - Jonathan Livingston Seagull【講談社英語文庫】 リチャード・バック ラッセル・マンソン 講談社インターナショナル 2007-02 by G-Tools |
かもめのジョナサン - Jonathan Livingston Seagull(Richard Bach)
シリーズ名:講談社英語文庫
YL:4.5
総語数:8700語
累計語数:680061語
『Jonathan Livingston Seagull(かもめのジョナサン)』を読む。
Jonathan Livingston Seagullは、何よりも飛ぶことが大好きなカモメです。他のカモメが日々の餌をとるためだけに飛んでいるのに対して、Jonathanは飛ぶことだけを追求し、高速飛行や曲芸飛行の練習を繰り返していました。そのことで群れを追放されてしまったJonathanの元に2羽の輝くカモメが現れます。そして輝くカモメはJonathanをさらなる高みへと連れていくのですが…。という内容。
日本では五木寛之訳で有名な「かもめのジョナサン」である。もちろん五木訳で先に読んでいてストーリーは知っていたので、YLが4.5といっても楽に読めた。とはいえ、カモメが飛ぶことが哲学的に書かれた本なので、英語のほうを先に読んでいたら、さっぱりわからなかったかも。
哲学的な部分は五木訳の助けを借りながら読んでみたけど、それでも漠然と意味がわかったくらい。やっぱりこういった難しいところはまだまだ読解力が足りないなあ。例えば献辞に"To the real Jonathan Seagull, who lives with in us all"とあるけど、"real"なJonathanって何かわからない。ちなみに五木訳でも「われらすべての心に棲むかもめのジョナサンに」となっている。"real"はどこにいった?
逆に飛行シーンとかは勢いがあって気持ちいい。飛行用語とかわからない単語が多く出てきても、気にしないで読んでみたのがよかったかも。そもそも日本語で「十六分割垂直緩横転」と書かれても、英語で"sixteen-point vertical slow roll"と書かれても、どんな飛び方なのかわからない。何やら難しい曲芸飛行をしているんだな、という感じ。
それでもどうにかこうにか1冊読み終えることができた。Retold版でない文学作品でもなんとか読めるようになってきたかな。まあ「かもめのジョナサン」は半分は写真だし。
五木訳は訳者解説にも「いわば創作翻訳=創訳ともいうべきもので、ちいさな部分は自由に日本語に移しかえる姿勢をとった」とあるが、読みくらべてみても違和感はそんなに感じない。むしろ、この表現はこういう意味か、こういった解釈もあるのかというような感じで、より深く読むことができたような気がする。講談社英語文庫には巻末に語註があるけど、そちらより五木訳をガイドにしたほうが作品の理解には手助けになると思う。
かもめのジョナサン リチャード・バック 五木 寛之 Richard Bach 新潮社 1977-05 by G-Tools |
The Ink Drinker (Ink Drinker) Eric Sanvoisin Georges Moroz Martin Matje Yearling Books 2002-02-12 by G-Tools |
The Ink Drinker(Éric Sanvoisin)
シリーズ名:Ink Drinker
YL:4.2
総語数:2340語
累計語数:644402語
『The Ink Drinker』を読む。
本屋に来ていた奇妙なお客。少年が物陰から様子を見ていると、そのお客がストローを使って本からインクを吸いだしているのです。さらにそのお客のあとをつけていくと、行き先はなんと墓地。インク壷の形のお墓の中にあるペン先の形の棺の中にそのお客は眠っていました。はたして彼の正体とは…。という内容。
「The Ink Drinker」シリーズの1冊目。ページ数は35ページしかないし、総語数も2340語という短い話なんだけど、なかなか難しい語彙の本だった。読みやすさレベル(YL)が4.2とされているだけはある。ということで、わからない単語が時々出てくるのであちこち読み飛ばしもしたけど、それでもストーリーを追いかける分にはそれほど問題はない。
"Ink Drinker"は文字通り「インクを飲む人」で、そのちょっと変わった発想がおもしろい。ただシリーズ1冊目ということもあって、ストーリーとしてはまだ始まったばかりのところで終わっている。続編も出ているので続けて読んでもいいんだが、それはもう少しレベルが上がってからのほうがいいかな。
英語としては先にも書いたように難易度が高い単語が多い。わからなかった単語だけを書き出しておいて、読んだ後に辞書で確認すれば、語彙力強化には役立つと思う。難しい単語が多くて取り付きにくいと思うけど、ただ逆に文法としてはそれほど難しくなかったので、わからない単語を読み飛ばしするテクニックができていれば、YLが4.2といっても気楽に読めるかも。
ちなみに原作はフランス語で書かれている。もちろん英語に訳されているんだけど、一つだけ"papier-mâché"という単語があった。アクサン記号もついているしフランス語っぽい綴りなので、これは訳し漏れかなと思ったら、辞書で調べてみると"papier-mâché"はフランス語語源のちゃんとした英語で「紙張り子」とかいう意味になる。これはちょっとわからなかったな。
The Time Machine (Penguin Longman Penguin Readers) H. G. Wells Penguin Books Ltd 2006-03-23 by G-Tools |
The Time Machine(H. G. Wells)
シリーズ名:Penguin Readers Level 4(PGR4)
YL:4.0
総語数:21500語
累計語数:396698語
『The Time Machine(タイムマシン)』を読む。
主人公The Time Traveller(彼には名前がなく作中ではタイムトラベラーと呼ばれています)は、科学者の仲間たちと時間旅行についての議論をします。時間旅行は可能であるという彼は自作のタイムマシンで時間旅行に出ます。そして時間旅行から帰ってきた彼は仲間たちに80万年後の未来の話をします。そこはEloiとMorlockという2つの種族の住む世界で、そこで彼はさまざまな体験をしたのでした。という内容。
H.G.ウェルズの「タイムマシン」である。いきなり冒頭の時間旅行についての科学的談義があるのだが、これがなかなか難解。言っていることはなんとなくわかるんだが、なかなか理解できなかった。四次元がどうこういっているのまではわかるんだけど。
まあ難しい理論はわからなくてもいいやと思って先に進んだものの、なかなか状況がつかめないし。で、そのまま80万年後の未来に到着したら、こっちもこっちでさすがに80万年もたっていると社会情勢が変わりすぎ。SFなんだから想像力を働かせて読めばいいんだが、どうもうまくいかないな。
これはいけないというので、いったん日本語訳で読み直してみて、ようやく話の流れをつかむ。2章は既に時間旅行から帰ってきたあとの話、3章から未来で体験した話をしていることになる。この作品内の時間軸が最初はつかめなくって混乱していた。「わからないところはとばす」をしていたおかげで、いくつか重要な記述を見逃していたのかも知れない。
ストーリーの流れさえわかれば、英語を読むのはたやすいのだが、初見ではなかなかストーリーの流れをすくいあげることができない。ということはやっぱり英語がしっかりと読めていないってことだろうな。
まだまだこのレベルはうまく読みこなせていない。もう少しやさしいレベルに戻って読み直したほうがいいのかなあ。
Gladiator (Penguin Readers, Level 4) Dewey Gram Annette Keen Prentice Hall College Div 2001-04-03 by G-Tools |
Gladiator(Dewey Gram)
シリーズ名:Penguin Readers Level 4(PGR4)
YL:4.0
総語数:21400語
累計語数:375198語
『Gladiator(グラディエーター)』を読む。
2世紀末、ローマ軍の将軍Maximusはゲルマン人との戦争に勝利した後、皇帝Marcus Aureliusから帝位を譲られようとされます。Maximusは固辞したのですが、皇子Commodusの妬みをかい、故郷の妻子を惨殺されてしまいます。Maximusは奴隷となり、モロッコのProximoに買われて剣闘士(Gladiator)として鍛えられます。そしてローマのコロッセオに戻ってきたMaximusは皇帝となったCommodusと対峙します。という内容。
映画「グラディエーター」をノベライズしたもの。でも映画のほうは未見。ということで新鮮な状態で読むことができるかなといったところ。
で、読み始めたのだが、映画のノベライズだけあって描写が映画的。例えば冒頭のゲルマン人に出した軍使が戻ってくるシーンで、軍使の馬が帰ってくる→Maximusが異常にきづく→「彼らの答えは"No"だ」→乗っている軍使の首が切られていた、という展開がある。映像としてはそのほうがインパクトがあるけど、読んでいるときには、乗っている軍使の首が切られていた→「彼らの答えは"No"だ」のほうがわかりやすい。こういったシーンがたびたびあり、状況を理解するために返り読みすることがあった。
もちろん映画を先に見ていれば、ここはあのシーンだな、とか楽しめるのだけど、未見だとけっこうきつい。映像で見るというのと文章で読むというのでは大違いだな。しかもこの本は挿絵がまったくないから、文章から想像していくしかない。なんとかストーリーは追えたものの、細かい描写はちょっとあやしいかも。
でも逆に映画が元にあるおかげで、戦闘シーンなどは躍動感はあるし、台詞も気の利いた言い回しが多かった。ところどころカットインされるMaximusの故郷スペインの風景もよくできた映画的演出である。
ということでよくも悪くも映画のノベライズ小説だった。あわせて映画のほうも見ていれば楽しめるんだろう。読んでから見るか、見てから読むか。
グラディエーター ラッセル・クロウ ホアキン・フェニックス コニー・ニールセン ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-09-21 by G-Tools |
Alexander the Great (Penguin Longman Penguin Readers) Fiona Beddall Penguin Books Ltd 2004-01-15 by G-Tools |
Alexander the Great(Fiona Beddall)
シリーズ名:Penguin Readers Level 4(PGR4)
YL:4.0
総語数:15000語
累計語数:353798語
『Alexander the Great』を読む。
紀元前4世紀、哲学者Aristotleに学んだAlexanderは若くしてMacedoniaの王に即位します。王となったAlexanderは、Thebesをはじめとするギリシャの都市国家や、Darius王の統治するペルシアなどの各国と戦争して領土を広げていきます。そしてAlexanderはマケドニアからインダス川にまで広がる大帝国をつくります。という内容。
ということで、アレクサンダー大王(アレクサンドロス3世)の伝記。だけど、アレクサンダー大王だけでなく、第1章ではそれ以前、紀元前5世紀ころの古代ギリシャやペルシアの歴史、宗教や文化、社会情勢が説明されている。またギリシャを統一した後、小アジアに乗り出すところでは、「イリアス」に描かれているトロイ戦争でのアキレウスの活躍について書かれている。
こういった予備知識があると状況とかわかっておもしろいんだが、逆に予備知識がないとなかなか読むのが大変だった。読んでいるところがアレクサンダー大王の時代なのか、それ以前の時代の話なのかが混乱してしまう。
さらに地名とか人名とかも難しい。ただでさえ歴史もので地名・人名が多く出ているというのに、そのうえ古代ギリシャの話なので馴染みのないものばかり。Thebesとある都市はエジプトのテーベではなく、ギリシャのテーバイだし、日本語ではプトレマイオスとなる人名も英語ではPtolemy(しかもPは発音しない)だ。英語で歴史の本を読むとこういうところが厳しいな。中には地図が載っているんだけど、かなり簡単な地図なのであまり助けにならないし。
それと戦記ものになるので、戦争に関する単語が多く出てくる。"defeat(打ち破る)"、"siege(包囲戦)"、"retreat(退却する)"など。こちらも巻末にword listもあるけど、あまり馴染みがない単語ばかりで、特に"defeat"とか出てきても、最初のうちはどちらが勝ったのか負けたのかわからなかった。
なんかあまりしっかり読めていないな。なんとか読みきったものの、どうも理解度がいまいち。一度、日本語で歴史を調べてから、読み直したほうがいいのかも。
Strangers on a Train (Penguin Joint Venture Readers) Patricia Highsmith Longman 1999-11-09 by G-Tools |
Strangers on a Train(Patricia Highsmith)
シリーズ名:Penguin Readers Level 4(PGR4)
YL:4.0
総語数:11000語
累計語数:338798語
『Strangers on a Train(見知らぬ乗客)』を読む。
妻Miriamと離婚したがっているGuy Hainesは列車で出会ったCharies Brunoに「父親を殺してくれるなら代わりにMiriamを殺してあげよう」と交換殺人を持ちかけられます。殺すほどのことでもないとGuyは取り合わなかったのですが、Brunoは一足先にMiriamを殺害してしまいます。そしてBrunoは「今度はお前の番だぞ」とGuyに自分の父親を殺すよう脅迫しはじめます。という内容。
今回からPGR4に挑戦ということで、読みきれるかなと心配だったが、緊迫感のあるストーリーに引き込まれ、流れるように読んでしまった。Brunoが執拗に迫ってくるさまや、追い詰められていくGuyの心理描写とかがよく書けている。とても良質なサスペンス。Retold版だけど、PGR4になってくると、だいぶ読み物としても楽しめる内容になってきた。
逆にストーリーを追うのに集中しちゃったので、あまり英語で引っかかるところがなかったな。読書としては楽しめたけど、英語学習としては少し引っかかるくらいが得るものがあってよいのだけど。まあ、おもしろかったからいいか。
ちなみにヒッチコック監督で映画化もされているが、ストーリー展開は小説と映画ではかなり違っている。どちらかというと小説のほうのストーリー展開が好みかも。
The University Murders (Cambridge English Readers Level 4) Richard Macandrew Cambridge Univ Pr (Txp) 2003-10 by G-Tools |
The University Murders(Richard Macandrew)
シリーズ名:Cambridge English Readers Level 4(CER4)
YL:4.5
総語数:19500語
累計語数:280986語
『The University Murders』を読む。
酔っぱらいのBilly Marrは「女性を殺した」とLoganに供述します。ただBillyは酔っているうえに今までも嘘の供述ばかりしていたのでLoganは信用しません。ところが実際にBillyの供述どおり死体が発見されます。被害者は大学の研究生のClare Rutherford。Loganは捜査に乗り出し、大学関係者から事情を聴取します。そんな中、同じ大学の研究助手のFran Stewartの遺体が発見されます。2つの事件の犯人はやはりBillyなのでしょうか、それとも別の人物がいるのでしょうか。という内容。
「Inspector Logan」シリーズの4作目。タイトルにはLoganの名前が出てこないけど、今回も主人公はエディンバラ警察のInspector(警部補)のJolly Logan。表紙には「An Inspector Logan Story」とも書かれている。
舞台はタイトルどおり、大学。といっても産学協同でやっている研究所といったところ。登場人物も学生(student)ではなく研究生(research student)で、最初の被害者のClareは25歳となっている。研究分野は情報関連で、無線技術、コンピュータ言語、セキュリティなどの技術を研究開発している。ちなみにどうもLoganはコンピュータは苦手らしい。
ストーリーとしてはどうなのかな。あちこち事情聴取しているけど、どうも捜査に進展がなく、最後のほうで急展開で犯人が捕まってしまう。序盤のほうに出てきた人物があやしいぞと思っていただけに、あれれって感じ。
今回はLevel 4に挑戦してみたけど、登場人物も同じで、CER1から順にステップアップしているので、そんなに難しくないか。というより、この本でようやく「わからないところはとばす」というのができた。今まではわかる英語の範囲だったので、つい訳しながら読んでいた。だけど、このレベルだとわからない文とか出てくるので、逆に飛ばし読みすることを覚えて、かえって日本語の本を読むような感じで読めたような気がする。
今のところはこういう読み方でどんどん読んでいったほうがいいのかな。まだなんとかストーリーは追いかけられる程度の理解力だから、読書としては十分楽しめているけど。
この『The University Murders』で現在発売されている「Inspector Logan」シリーズはおしまい。ただ、ストーリーは完結しているというわけでないので、CER5以上で続編がでるのかも。
SSS多読とは
SSS多読とは洋書を多読することで英語を学ぶ学習法です。
絵本レベルの簡単な洋書からはじめていき、少しずつ語彙のレベルを上げていって、100万語を読むことを目指します。読みながら日本語に訳していくのではなく、英語を英語のまま理解できるようにします。
詳しくは「めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法」のサイトをご覧ください。
多読三原則
1.辞書は引かない
2.わからないところはとばす
3.つまらなければやめる
絵本レベルの簡単な洋書からはじめていき、少しずつ語彙のレベルを上げていって、100万語を読むことを目指します。読みながら日本語に訳していくのではなく、英語を英語のまま理解できるようにします。
詳しくは「めざせ100万語!多読で学ぶSSS英語学習法」のサイトをご覧ください。
多読三原則
1.辞書は引かない
2.わからないところはとばす
3.つまらなければやめる
Recommned
Amazonで『多聴多読マガジン 2008年4月号』の予約が始まりました。特集は「多聴多読2.0にアップグレード!どこから始める、どう続ける」です。発売日は3月6日。
2008年1月号のレビュー記事はこちら。
YL(読みやすさレベル)、総語数は『めざせ100万語! 読書記録手帳』のリストを参考にしています。主要GRシリーズ・英米児童書シリーズ・タイトル別単語数リストは多読のオススメ本探しにも使えてとっても便利です。
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→admin 2007年5月から多読をスタートしました。
まだまだ多読初心者だけど100万語目指してがんばります。
読んだ英語の本のあらすじ、感想、英語で気づいた点などをメモがわりに書いていきます。
まだまだ多読初心者だけど100万語目指してがんばります。
読んだ英語の本のあらすじ、感想、英語で気づいた点などをメモがわりに書いていきます。
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