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英語の多読でHappy Reading! 簡単な洋書からレベルを上げていって、100万語を読むことを目指します。
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0142400106Cam Jansen and the Mystery of the Stolen Diamonds (Cam Jansen)
David A. Adler Susanna Natti
Puffin 2004-07

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Cam Jansen and the Mystery of the Stolen Diamonds(David A. Adler)
シリーズ名:Cam Jansen
YL:2.5
総語数:4753語
累計語数:642062語

Cam Jansen and the Mystery of the Stolen Diamonds』を読む。

瞬間記憶能力を持つ少女のCam Jansenは、カメラのように見たものを何でも記憶してしまうことからみんなに"Cam"と呼ばれています。友達のEricと一緒にショッピングモールに来ていたCamは、そこで宝石店からヒゲの男が走って逃げ出すところを見ます。宝石店の中ではダイヤモンドが盗まれる事件がおこっていたのでした。警察はヒゲの男を捕まえるのですが、彼は犯人ではなかったとすぐに解放します。Camは持ち前の瞬間記憶能力で真犯人を探そうとするのですが…。という内容。

「Cam Jansen」シリーズの1冊目。児童書にしてはなかなか凝っているトリックで、ちょっと予想外の展開だった。そうきたかという感じ。
ただCamの特技の瞬間記憶能力が今ひとつ活かされていなかったような気がする。本の紹介文を読んだ時には、作中の挿絵に事件の手がかりが隠されていて、読者はCamと一緒にその場面を記憶し、謎解きのところで「さあ、Camは覚えていたよ、君は覚えているかな」という展開かと思っていた。
瞬間記憶能力で逃げ出したヒゲの男の特徴を瞬時にとらえたり、現場にいた人物の顔を思い出したりというシーンはあるものの、あまりすごいように思えない。もう少しここらへんに特徴があってもよかったかも。
それとは反対に、Ericの弟のHowieがまだ赤ちゃんで乳母車に乗っているんだけど、この乳母車を押しながらの追跡シーンや、あるいはHowieを抱えながら犯人の隠れ家に侵入するシーンなどでは、いつHowieが泣き出すかという緊張感があってよかった。
トリックや追跡シーンの部分がおもしろかっただけに、Camのキャラクターが活かしきれていないのが残念。表紙のイラストのCamはかわいいけど、中の挿絵は別の人が描いていて、Camがかなり怖い顔になっているし。
Camはカメラのように見たものを何でも記憶するのだけど、そのときにカメラのシャッター音のように"Click"と言う。日本語では「カシャ」とか「パシャ」なんだろうけど、英語では"Click"。Camが"Click"というシーンが何回も出てくるのだけど、"Click"という単語からはついついマウスのクリック音のほうが頭に浮かんでしまう。
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4896840771ロアルド・ダール傑作短編集 (洋販ラダーシリーズ)
ロアルド ダール Roald Dahl
アイビーシーパブリッシング 2005-07

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Roald Dahl's Short Mysteries(Roald Dahl)
シリーズ名:洋販ラダー LEVEL 2
YL:2.0?
総語数:16280語
累計語数:637309語

Roald Dahl's Short Mysteries(ロアルド・ダール傑作短編集)』を読む。

ジャマイカのリゾート地で主人公は、南米から来た老人とアメリカ海軍の訓練生の若者との賭けに立ち会うことになります。老人は、君が勝てばキャデラックの新車をあげよう、そのかわりに君が負ければ君の左手の小指を切り落とす、と言います。その勝負をうけた若者と老人との間で奇妙な賭けが始まるのですが…。という内容。("Man from the South(南から来た男)"より)

ロアルド・ダールの短編集で、上記の"Man from the South"のほか、"Skin(皮膚)"、"The Way up to Heaven(天国への登り道)"、"Mrs Bixby and the Colonel's Coat(ビクスビィ夫人と大佐のコート)" の4本を収録している。ロアルド・ダールといえば最近では『チャーリーとチョコレート工場』などの児童文学が有名だが、こちらは大人向けに書かれた短編小説集となっている。
この本は金谷憲著『忙しい人の多読トレーニング・メニュー』の中で洋販ラダー LEVEL 2のサンプルとして紹介されている。"Man from the South"の冒頭のプールサイドの場面がサンプルとして引用されていて、そこの部分は既に読んだことがあるので楽に読める。ところがそこから先が案外と難しい。さらに2本目以降の話になってくると、一文一文は何を言っているか読めるのだが、一話通してのストーリー展開が理解できなかった。
同じ本なので難易度がそんなに変わるわけではないが、やっぱり読んだことのある話と、全くの初読では理解度がずいぶんと異なるなあ。何回か読んでみてようやくわかってくるという感じ。
これまで洋販ラダーの英語は教科書英語的なイメージがあったのだが、この本では老人がキャデラックをあげようとする場面で、若者が年式を聞くのに"What year is your Cadillac?(何年式のキャデラックですか)"と言うけど、それを理解できない老人に対して、さらに"What year -- how old is the Cadillac?(年式――つまり、そのキャデラックは何歳ですか)"と聞きなおすなど、ちょっとおもしろい表現もあったりする。
ただどうもロアルド・ダールは苦手かも知れない。前にO・ヘンリーを読んだ時にも思ったんだけど、なんか人間の暗いところが多くて、今ひとつ読んでみて幸福感を感じられないところが多いからかな。

年末年始にバタバタしていたので、多読もちょっと停滞気味。新年も15日になってようやく1冊読み終えたところ。
0679819460Marvin Redpost: Kidnapped at Birth? (Stepping Stone Book)
Louis Sachar Neal Hughes
Random House Childrens Books 1992-07

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Kidnapped at Birth?(Louis Sachar)
シリーズ名:Marvin Redpost
YL:2.5
総語数:5209語
累計語数:601429語

Kidnapped at Birth?』を読む。

赤毛で青い目のMarvin Redpostは家族の誰とも似ていません。ある日Marvinは、Shampoonの王様が9年前に誘拐された王子のPrince Robartを探していることを知ります。王子の特徴は赤毛で青い目、そしてMarvinと同じ9歳。「もしかしたら僕はさらわれた王子かもしれない」と考えたMarvinは、王子であることを証明する試験を受けに出かけます。という内容。

「Marvin Redpost」シリーズの1冊目。ちょっと表紙のイラストが苦手で読んでいなかったんだけど、「多聴多読マガジン」で紹介されていたので読んでみることに。やっぱり多読の定番本だけあってなかなかよくできている。ちょっと敬遠していて損をしたな。
クラスの仲間と話しているうちにだんだんとMarvinが「僕は王子かも」と思っていく過程がよく書けていておもしろい。王子に目覚めたMarvinは、自分の両親をいきなり"Mr. and Mrs. Redpost"と呼ぶけど、そんなMarvinを両親は暖かく見守っていたりする。
試験会場には他にも赤毛の男の子がたくさん来ていて、Marvinの妹のLinzyいわく"They're all exactly like you, Marvin!(ここのみんな、お兄ちゃんそっくりよ)"。そんな赤毛の男の子のなかで、Marvinだけは試験番号をもらう時に"Thank you"をいうなど、"polite(礼儀正しい)"と試験官の女性にも好評判。ほかにもMarvinの大人に対する話し方はかなり丁寧な言葉遣いをしている。英語の敬語はよくわからないけど。
でも王子というのはアメリカの子供たちにとっては遠い国の話のよう。王子になったらアイスクリームサンデーが毎日6個も食べられるとか、野球のかわりにポロをしなきゃいけないとか、そんな話をしている。Marvinを小突いた友達が"He'll throw you in the dungeon.(ダンジョンに投げ込まれちゃうぞ)"といわれて、謝るところもおもしろい。現代の王子様はそんなことをしないって。

この本で60万語突破。今号の「多聴多読マガジン」がアメリカの児童書特集なので、ここのところ定番の児童書を続けて読んでいるけど、やっぱり定番本はハズレなく読めておもしろいな。
0590474839The Schoolyard Mystery (Invisible Inc, Hello Reader (Level 4, No 1))
Elizabeth Levy Denise Brunkus
Cartwheel Books 1994-09

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The Schoolyard Mystery(Elizabeth Levy)
シリーズ名:Invisible Inc, Hello Reader (Level 4)
YL:2.4
総語数:3220語
累計語数:596220語

The Schoolyard Mystery』を読む。

Chipは両親と出かけた洞窟の中の水たまりに落ちて透明人間になってしまいます。透明人間になってしまったChipと聴覚障害だけど読唇術のできる友達Justinは、「その力を正義のために使いなさいよ」と同級生のCharleneに言われ、3人でInvisible Inc.を結成します。おりしも学校で地球儀が描かれた6フィートはある巨大ボールが無くなってしまいます。Invisible Inc.の初事件と3人は捜査を始めるのですが…。という内容。

「Invisible Inc.」シリーズの1冊目。透明人間という変わった設定が出てはくるけど、まわりの子供たちも平然とそれを受け入れ、さらに透明人間になったと告白したChipを応援している。それに聴覚障害のJustinも普通に生活している。チャレンジドが好きなアメリカらしいお話。ちなみにシリーズものなので、本作ではChipは見えるようになりません。最終話では元に戻るのかな。
YL:2.4と英語はやさしいものの、"dead as a doornail(完全に死んでいる)"とか"eavesdrop(立ち聞きをする)"などちょっと難しい言葉も出てくる。特に"dead as a doornail"は、"he's be dead as a doormat(ドアマットのように死んでたな)"、"You mean dead as a doornail(それをいうならドアネイルだろ)"という言葉遊びの部分だから、本文を読んでいただけでは意味がわからない。辞書で意味を確認してようやく何がおもしろいのかがわかった。
多読三原則に「辞書を引かない」というのがあるけど、読み終わってから気になった単語の意味を辞書で再確認するというのはしたほうがいいのかも。
舞台が学校なので授業風景もいくつか出てくる。その中で"show-and-tell(見せてお話)"といって、いろいろなものを持ち寄って一人ずつ発表するという授業があった。この"show-and-tell"というのは昔「Peanuts(スヌーピー)」で読んだことがある。サリー・ブラウンが毎回変なものを持ってきたっけ。なんかそんなことを思い出してしまった。
0590691252The Case of Hermie the Missing Hamster (A Jigsaw Jones Mystery, No 1)
James Preller R. W. Alley
Scholastic Paperbacks 1998-11

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The Case of Hermie the Missing Hamster(James Preller)
シリーズ名:A Jigsaw Jones Mystery
YL:2.3
総語数:6397語
累計語数:593000語

The Case of Hermie the Missing Hamster』を読む。

ジグソーパズルが好きな少年、Jigsaw Jonesは木の上に探偵事務所を持っています。今日の事件は隣に住むWingnutが飼っているハムスターのHermieが行方不明になったということ。Wingnutの兄が飼っているヘビがあやしいとにらんだJigsawは助手のMilaと一緒に捜査に乗りだします。まずはハムスターやヘビの生態を調べにJisgawはペットショップに、Milaは図書館に行くのですが…。という内容。

「A Jigsaw Jones Mystery」シリーズの1冊目。前に読んだ『Nate the Great』もそうなんだけど、Jisgawも"Jigsaw Jones, Private Eye(私立探偵Jisgaw Jones)"と自称しているだけあって、ハードボイルドっぽい文体。ということで簡潔な文章で書かれているのでかなり読みやすい本だった。
ただ逆に探偵小説ということで、"suspect(容疑者)"とか"clue(手がかり)"といった見慣れない単語が出てくる。さすがに"case(事件)"は知っていたけど。とはいえこういった単語を覚えておくとほかの探偵小説でも役立ちそう。
「多聴多読マガジン」での本の紹介には学校の授業風景がおもしろいと書かれている。授業ではないのだが、Milaが学校で習ったばかりの"The Short Vowel Song(短母音のうた)"を歌っているシーンがある。"Where is short a? Where is short a? Here I am. Here I am. I am in a hat rack, cracker Jacks, and fat cat; 'a'-'a'-'a','a'-'a'-'a.'(短いaはどこにいる。ぼくはここにいるよ。帽子掛け、クラッカージャック、太った猫の中にいるよ)"という歌がおもしろかった。短母音のaが"hat"や"rack"の中に含まれているということを歌った歌なんだけど、アメリカの子供たちはこういう歌で英語の発音を覚えていくのかな。
他にもJigsawたちはハムスターやヘビの生態を学校の先生に聞きに行くのけど、先生は「どうやればいいのかな」「誰に聞いたらわかるかな」と、JigsawとMilaに自分たちでペットショップや図書館で調べるようにいう。このへんも自分たちで調べる学習というのを大事にしている感じ。
0060507004Miss Daisy Is Crazy! (My Weird School)
Dan Gutman Jim Paillot
Harpercollins Childrens Books 2004-07

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Miss Daisy Is Crazy!(Dan Gutman)
シリーズ名:My Weird School
YL:2.5
総語数:6387語
累計語数:512338語

Miss Daisy Is Crazy!』を読む。

2年生になった最初の日、フットボールとTVゲームが好きな男の子、A.J.は「僕は学校が嫌い」と自己紹介します。それを聞いてクラスのみんなはびっくり。ところが担任のMiss Daisyは「僕は学校が嫌い」というからさらにびっくり。しかもMiss Daisyは掛け算も綴り方もできなくて…。そんなMiss Daisyの他にも校長先生のPrincipal Klutzをはじめ、変わった先生がいっぱいのWeird Schoolのお話。という内容。

「My Weird School」シリーズの1作目。このシリーズは『Miss Daisy Is Crazy!』『Mr. Klutz Is Nuts!』『Mrs. Roopy Is Loopy!』など、Daisy - Crazy、Klutz - Nuts、Roopy - Loopyというように韻をふんだタイトルとなっている。
4x4の掛け算もわからないというMiss Daisyだけど、そんなMiss Daisyに生徒たちは掛け算の仕組みを説明しようとする。また、Miss Daisyが"read"のつづりを間違えたら、みんなで知っている単語を3つずつ黒板に書いていく。こんなふうにして、いつの間にか生徒たちは算数や国語(英語)を勉強していく。「教わる」のではなくて「教える」というのがいいんだな。
で、やっぱり向こうでも、算数は「リンゴが何個、クレヨンが何本」ってやっている。"If I gave you fifty-eight apples and Principal Klutz took twenty-eight of them away, how many apples would you have left?(私は君にリンゴを58個あげました。そこからKlutz校長先生が28個持っていきました。リンゴはいくつ残ってますか?)"とか。2年生のお話なのでやさしい問題ばかりだけど、読んでみると算数の文章題の練習になる。算数のほかにもいろいろな授業風景、ランチタイムや休み時間の友達との会話などが書かれていて、アメリカの小学校生活を疑似体験することができる。
このタイトルとか表紙イラストからは予想できなかったけど、何気に勉強になる本だったな。
0060097914Flat Stanley
Jeff Brown Scott Nash
Trophy Pr 2003-03

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Flat Stanley(Jeff Brown)
シリーズ名:Flat Stanley
YL:2.7
総語数:4253語
累計語数:505951語

Flat Stanley(ぺちゃんこスタンレー)』を読む。

Stanleyは壁にかけてあった掲示板につぶされてしまい、薄さ半インチのぺちゃんこの体になってしまいます。ぺちゃんこになったStanleyですが、表紙のイラストのようにドアの隙間から通り抜けたり、封筒にはいって遠くの友達の家に配達してもらったり、凧になって空を飛んだりと元気です。そんなぺちゃんこなStanleyのいろいろな活躍を描きます。という内容。

ただ、ぺちゃんこの生活を楽しんでいたStanleyも、最後にはその体を友達にからかわれて、元の体に戻りたいと言い出します。友達にからかわれたことを知ったStanleyのお母さんは、"It is wrong to dislike people from their shapes. Or their religion, for that matter, or the color of skin.(形や宗教、肌の色から人を嫌うのは間違ったことだ)"と励ますのだけど、このへんは非常にアメリカ的。
だけどStanleyの答えは、"Only maybe it's impossible for everybody to like everybody.(みんながどんな身体も好きになることはたぶん無理かも)"で、この台詞の後のほうの"everybody"がイタリックになっていた。"everybody(みんな)"と"every body(あらゆる身体)"を引っかけているのかな。ちょっとおもしろい。
それと両親のほかに、StaleyにはArthurという弟がいるのだが、このArthurの描かれ方がよかった。ぺちゃんこ生活を楽しんでいるStanleyがうらやましくて、自分もぺちゃんこになろうと百科事典を何冊も体にのせてみたりする。そんなふうに兄のStanleyにたいして嫉妬していたArthurだけど、最後にはStanleyを元に戻すために協力する。Arthurがいるおかげで兄弟間の感情の動きがよく出ていたと思う。
巻末には、ちょっと厚手のページに描かれたStanleyの切り抜き人形(cut-out)がついてくる。他の本の登場人物ならともかく、Stanleyは本編に出てきたぺちゃんこのままなので、まさにうってつけの付録だな。
0545010373Ruby the Red Fairy (Rainbow Magic)
Daisy Meadows Georgie Ripper
Scholastic Paperbacks 2007-05

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Ruby the Red Fairy(Daisy Meadows)
シリーズ名:Rainbow Magic
YL:2.5
総語数:4000語
累計語数:289837語

Ruby the Red Fairy(赤の妖精ルビー)』を読む。

夏休みをRainspell島ですごす2人の少女RachelとKirtsyは、さっそく島の探検をはじめます。大きな虹を見て、Kirstyは「虹のたもとには金色のつぼがある」という話を思い出します。そして、2人が虹のたもとにたどりつくと本当に大きなつぼがあり、そのつぼの中から虹の妖精のRubyがあらわれます。Rubyは2人に妖精の国Fairylandが大変なことになっていると伝え、助けを求めます。

妖精の国に起こった危機とは、夏至の夜の舞踏会に霜の妖精Jack Frostを招待しなかったため、怒ったJack Frostの魔法によってRubyとその姉妹である7人のRainbow Fairies(虹の妖精)たちが人間の国に飛ばされてしまったということ。Rainbow Fairiesがいなくなったため、妖精の国では色がなくなってしまいます。色を取り戻すためにはRubyのほか7人のRainbow Fairiesを見つけないといけません。はたしてRachelとKirtsyは妖精の国を救うことができるのでしょうか。という内容。
「Rainbow Magic」シリーズの1作目。この話では、RachelとKirtsyの出会いと、2人とRubyとの出会い、そして妖精の国の危機をRubyから聞き、妖精王のOberon、女王のTitaniaと出会うところまでが書かれている。
主人公たちのほか妖精の国の登場人物に、妖精王のOberonや女王のTitania、霜の妖精のJack Frostなどが出てくる。もちろんOberonやTitaniaはシェイクスピアの「夏の夜の夢」から取り上げているわけで、こういった児童書でもシェイクスピアが元ネタだというのがあってびっくり。そういえば「Magic Tree House」にもアーサー王伝説とかでてきたしなあ。
「虹のたもとに金色のつぼがある」という話があったけど、この元ネタってなんだろう。ちなみに「虹のたもと」は"the end of the rainbow"、「金色のつぼ」は"the pot of gold"と書かれている。「つぼ」って書いたけど、挿絵を見るとは脚のついた大鍋っていう感じかな。
あと虹の色数というのは国や文化によって違うらしいが、このシリーズではRed、Orange、Yellow、Green、Blue、Indigo、Violetの7色となっていた。

1作目では赤の妖精のRubyを見つけたので、残りはあと6人。ということで1話で1人ずつ見つけていくという展開なんだろうけど、口絵にあるRainspell島の地図をみるといろいろな場所があるので、今後の話の広がりも期待できそうな感じ。
こちらも徐々に揃えていって続きを読んでみたいかも。
0521795060Logan's Choice(Cambridge English Readers:Level2)
Richard Macandrew
Cambridge Univ Pr (Txp) 2001-01

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Logan's Choice(Richard Macandrew)
シリーズ名:Cambridge English Readers Level 2(CER2)
YL:2.6
総語数:9700語
累計語数:245486語

Logan's Choice』を読む。

スコットランドのエディンバラ、レストランのオーナーのAlex Macmillanが浴室で殺されているのが発見されます。エディンバラ警察のInspector(警部補)のJolly Loganは捜査に乗り出します。部下のGrant、新聞記者のTam MacDonaldなどの情報から容疑者は、レストランの共同経営者のIan Rossと、Alexの妻Aliceの兄のDonald Johnstoneの2人に絞られます。はたしてAlexを殺害した犯人は…。という内容。

前作『Inspector Logan』に続く「Inspector Logan」シリーズの2作目。本作ではGrantが大活躍です。本作ではちゃんとLoganのことを"madam"と呼ぶようになったし、Loganのほうも彼を能力を評価していてなかなかいいコンビ。後半ではかなり危険な役どころもこなし、LoganとGrantの信頼関係がよく出ている。
タイトルの"Logan's Choice"って何を選択(Choice)するのかと思ったら、Ian RossとDonald Johnstoneの2人の容疑者のうちどちらを犯人として推理するのかということだった。最後から2ページ目の後半になってようやく、"It was a choice between Ross and Johnstone, but I always thought it was ---.(犯人はRossとJohnstoneとの間の選択ではあったが、私は常に---であると思っていた)"という文章が出てきている(---の部分は犯人の名前なので伏せてます)。読み始めのときからもっと重大な決断かと思ってたから、ちょっと拍子抜けかも。
なんか"choice"と"decision"の区別がつかないや。この場合は二者択一だから"choice"でいいのかなあ。"choice"だと「どちらにしようかな」で決めるような感覚がして、"decision"のほうがしっかり考えて決断する重みがあるような気がするし。でも、昼食はどこで食べようかとかいう文でも"decide"って使われているし。どう違うんだろう。
と、こういう単語のニュアンスの違いまで考えられるようになってきたのは成長だろうか。
0679824251Pirates Past Noon (Magic Tree House)
Mary Pope Osborne Sal Murdocca
Random House Childrens Books 1994-02

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Pirates Past Noon(Mary Pope Osborne)
シリーズ名:Magic Tree House #4
YL:2.5
総語数:5270語
累計語数:224886語

Pirates Past Noon』を読む。

JackとAnnieの兄妹は、本を読むと異世界にいけるというマジックツリーハウスでいろいろな世界に冒険に出かけています。今度はAnnieが南の島の本を見つけて「こんなところに行ってみたい」といいます。ところがそこはカリブ海の海賊の島で、Jackたちは海賊Cap'n Bonesに捕まってしまうのですが…。という内容。

Jackたちは海賊に捕まったり、逃げ出したり、また追いかけられたりするのだが、このCap'n Bonesがかなり悪いやつということで、なかなか緊迫感のある展開となっている。で、Jackたちは字の読めないCap'n Bonesにかわって海賊の宝を探すのだけど、今回はそんな謎解きというほどのことではなかった。ただ、キャプテン・キッド(Kidd)と子供たちのキッド(kid)の取り違えとか、ちょっとした言葉遊びはある。
海賊の宝のありかを示す文章が、"The gold doth lie beneath the whale's eye(財宝はクジラの眼の下にあり)"となっているが、ここの"doth"は"does"の古語。300年前のカリブの海賊の世界ということでちょっと古語っぽい単語になっている。他にも"Yes"を"Aye"と言ったり、"captain"が"cap'n"というふうに省略された言葉が多かったりというのは海賊っぽさが出ているのかな。
なんとか無事に帰ってきたJackたちは、マジックツリーハウスでついに「M」と出会います。「M」の正体は意外な人物だったんですが、向こうでは著名なのかも知れないけど、日本の読者には誰のことかわかるのかなあ。残念ながらこの話を読むまでは知らない人物でした。
「M」はマジックツリーハウスの魔法が発動した理由を、Annieは魔法を信じていてJackは本を読むのが好き、だから本を読むことで魔法が発動したと言います。これは読書と想像力が大切という著者のメッセージかも知れない。あと一番最後の描写が素敵で、何気ないAnnieの台詞がうまく使われています。
これで#1から#4までのシリーズは終わるのですが、「M」はJackの手元にメダリオンを残していき、Annieはそれを見て「M」は戻ってくると言います。そういった余韻を残してこのシリーズは終わります。

「Magic Tree House」は4冊で1つのシリーズとなっています。1冊だけ読んでもいいけど、続けて4冊読めばさらに楽しめます。『Magic Tree House #1-4』というように4冊セットになったBOXも出ています。

0375813659Magic Tree House #1-4: Dinosaurs Before Dark/the Knight at Dawn/Muummies in the Morning/Pirates Past Noon
Mary Pope Osborne
Random House Childrens Books 2001-05-29

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プロフィール
ハンドル名:みっち
自己紹介:
2007年5月から多読をスタートしました。
まだまだ多読初心者だけど100万語目指してがんばります。
読んだ英語の本のあらすじ、感想、英語で気づいた点などをメモがわりに書いていきます。
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